この記事を読んで分ること
Kurin(くりん)です。
私は2023年の8月から転職活動を始め、
12月に転職先から未経験業界・未経験職種から内定を頂きました。
教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと
これらは決して難易度が低いわけではないと思います。
しかし、私を含め多くの方が成し遂げてきたのも事実です。
当ブログでは内定を頂くまでの転職活動を振り返り、そのポイントをまとめることで特に教師からの転職を考えている方々の力になりたいと考えています。
5ヶ月間の転職活動は
2ヶ月の空白の期間があったので、実質3ヶ月での内定GETということになります。
転職活動のスタートとして行ったのは、
転職エージェントとの初回相談
ハローワークへの登録
でしたが、これらは転職について右も左も分からない私にしっくり来るものではなく、その結果2ヶ月ほどの停滞期間が生まれてしまいました。
転職エージェントとの再面談と転職サイトへの登録
でした。
転職活動は転職サイトの運営企業や転職エージェントのためではなく、自分自身のために行うものです。
そして、その転職活動を進める上で、強力な武器であり、盾となってくれるものが
それを自己アピールの形にブラッシュアップする行程に関してまとめた記事がこちら。
”教師のための”自己分析・自己アピール 完全マニュアル
”教師のための”未経験業界・未経験職種・求人応募企業の研究 完全マニュアル
自分の価値観と教師の経験、業界や職種・企業の特徴。
この2つを合わせることによって、自己アピールが完成します。
今回はこれらを使って待ち受ける履歴書や職務経歴書による書類選考と面接選考で教師の経験をアピールする方法についてまとめたのが
”教師のための”アピールに繋がる履歴書作成 完全マニュアル
”教師のための”アピールに繋がる職務経歴書作成 完全マニュアル
【教師】”教師のための”アピールに繋がる面接対策 完全マニュアル【転職】
です。
書籍から得たものは大きい!
私が内定を頂くまでの道のりは最短というわけではありませんが、そこに行き着くまでの準備はかなり入念に行ってきたつもりです。
そこで学んだものが多いからこそ、”教師のための”転職特化ブログとしてこれまでの取り組みを文字にして発信することができています。
これまで教師の世界しか知らなかった私にとって、民間企業への転職を目指した活動をするのはわからないことがあまりに多く、ここに行き着くまでには、転職エージェントの方に支えて頂いただけでなく、多くの書籍の著者からも沢山の知見を頂戴しました。
そこで今回は
転職活動で大いに役立ったと感じる書籍
をまとめ、提示することでこれから転職活動を指導させようと考えている方、行き詰まりを感じている方のサポートをしたいと思います。
教師から民間企業へ転職をするときに
私が読んだ21冊の書籍
・『科学的な適職』鈴木祐
・『苦しかったときの話をしようか』森岡毅
・『転職2.0』村上臣
・『私にも転職って、できますか?』安斎響市
・『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』北野唯我
・『辞める?続ける?後悔しないための公務員の転職とリスキリング』イノウエガク
・『30代を無駄に生きるな』永松茂久
☆自分を知る!自己分析に役立った書籍☆
・『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平
・『メモの魔力』前田裕二☆選考対策!履歴書・職務経歴書・面接対策に役立った書籍☆
・『最新版! 30代40代の転職 採用される履歴書・職務経歴書』佐藤祐子
・『30代後半~40代のための 転職「書類」受かる書き方 』中谷充宏
・『すごい面接の技術 転職で「選ばれる人」になる唯一の方法』安斎響市
・『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉
☆働く可能性のある世界を知る!業界を学ぶのに役立った書籍☆
・『入社1年目の教科書』岩瀬大輔
・『営業1年目の教科書 トップセールスが使いこなす!“基本にして最高の営業 』菊原智明
・『シン・営業力』天野眞也
・『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史
・『自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』GB自動車業界研究会
・『人材業界を目指す人に知ってほしいこと7選』野嶋蒼太
・『転職エージェント7年生記』こやと
・『採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ』黒田真行
転職すべき?「転職をする」ということを知る
『苦しかったときの話をしようか』森岡毅
『転職2.0』村上臣
『私にも転職って、できますか?』安斎響市
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』北野唯我
『辞める?続ける?後悔しないための公務員の転職とリスキリング』イノウエガク
『30代を無駄に生きるな』永松茂久
”公務員から民間企業へ転職する”という話題に関して、一般的に言われるのは
公務員が企業勤めになったら使えない
公務員の常識が通用しない
そのため上記のイメージは公務員という大きな分野で括られた内容であり、その全てにマッチするかというとなんともいえない気もします。
その一方で、特殊であるがゆえにネガティブイメージが更に浮き彫りになるような怖さも拭えません。
『科学的な適職』鈴木祐
職業選びに関する書籍で最も有名なものの1つである『科学的な適職』。
職業選びを感覚ではなく、言語化して理屈で考えていくアプローチを示してくれます。
↓↓↓
仕事の幸福度を決める7つの項目
↓↓↓
悪い職場に共通する8つのポイント
↓↓↓
意思決定を躓かせるバイアスを解き放つ4つの技法
↓↓↓
仕事の満足度をたま噛める7つの計画
という5つのステップを順を追って段階的に職業選びについて解説してくれています。
この書籍は
あなたはこの職業がいいと思うよ
あなたに合った職業はこれだ
という具体的なものを示してくれる書籍ではありません。
働くということや、自分に合った職業とはどういうものかという”仕事”と向き合うためのマインドを与えてくれる書籍です。
各ステップでは具体的な理論や方法を提示してくれているので、”自分なら”とメモを残しながら勧めていくと転職軸を決定する自己分析にも役立ちます。
私には特に、7つの失敗とバイアスの項目が参考になりました。
感情に揺さぶられがちな転職活動ですが、罠に陥っていないかを振り返る目安を授けてもらえ、迷った時には読み返すようにしていましたね。
『苦しかったときの話をしようか』森岡毅
この書籍はビジネスマンである著者が自分の子ども達のために
”自分の将来や仕事を考える際の「考え方(フレームワーク)」”
を作りたいという思いによって執筆されたものです。
内容としては
なんとなくやりたいことはあるような気がする
けれども
具体的に何をやりたいかと言われると言葉に詰まる
という状態から抜け出すための導きをくれるという印象です。
前半部分はジャンルでいうと自己分析に位置するものですが、中盤には
面接対策や自分自身をアピールする方策
そして後半には
社会人として抱えがちな不安や怖さ
についても言及されています。
特に後半の内容は書籍のタイトルにもなっている通り、筆者自身の体験も振り返りながらそれを一般化してくれています。
この書籍は自分の子供達にむけて書き始めたと言うだけ合って、優しく語りかけてくれるような文体です。
こういった書籍は堅くなりがちですがエッセイ的であり、不安しか感じない転職活動を優しく後押ししてくれるような、非常に読みやすく元気をもらえる書籍でもありました。
心に寄り添ってくれてながら、その一方で理知的でもあり、言語化を徹底するアプローチも参考になる一冊です。
『転職2.0』村上臣
綺麗なカラーリングの表紙と最近流行りの「◯◯2.0」というタイトル。
書籍の名前を見るだけでも、
これまでの転職観が変化してきている
ということを読み取ることができます。
身の回りには転職に関わる情報が少なく、どういうものかを考えた際にはこれまでの価値観をベースに捉えてしまいがちです。
旧来的なイメージの根底には年功序列や終身雇用の形態があり、それが転職というものにネガティブなイメージを植え付けています。
しかし、転職市場は旧来的ではなくなってきている。
この書籍では、どのように変化しているのかを具体的に示してくれています。
↓↓↓
自己を知る
↓↓↓
自己を高める
↓↓↓
業界を見極める
↓↓↓
会社を見極める
↓↓↓
繋がりを作るということ
ここでの”自己を高める”というのは”自己研鑽に励もう”という意味ではなく、自分の強みを見出すという意味合いで使われています。
巻末でも語られているように、転職をポジティブに捉えさせてくれる書籍です。
『私にも転職って、できますか?』安斎響市
転職を目指す人達が必ず心の中に持っている不安をタイトルにした一冊。
一歩踏み出すことに尻込みしてしまう姿勢を、前に勧めてくれる書籍です。
↓↓↓
悩んでいるなら転職活動してみよう
↓↓↓
転職活動との向き合い方
前半部分は全てが
”〜〜、だから転職活動してみよう”
に繋がるような内容で、”でも”や”だって”全て折り曲げてくれます。
半ば強制的に転職活動へと歩みを進めてくれる形になります。
なんだかんだ、転職活動自体はまだ何も変化を生みません。
内定を得て入職しなければ何も変わりませんから、うだうだ悩んでいるならその選択肢を手に入れるところまでやってみようと思わせてくれます。
そして後半は実際の転職活動にフォーカスした知見を授けてくれます。
他の書籍と一線を画すのは
転職エージェントに触れているところ
です。
自己分析や応募書類の作成、面接対策などのHOW TOを教えてくれる書籍は多くありますが、
転職サイトと転職エージェントの違い
エージェントとの向き合い方
について紙面の多くを割いてくれる書籍はそう多くはありません。
転職エージェントも企業の1つで利益追求を行い、その利益は入職が起きないと発生しません。
そのことに気づかせてくれる良書です。
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』北野唯我
私は教育公務員であったため会社員ではありませんが、”このままここで働いていていいのだろうか”と考えたのはこのタイトルの通りなので読み始めました。
この本の特徴は、
物語形式
で進められていること。
先述しましたがこういった書籍は固くなってしまいがちです。
『苦しかったときの話をしようか』では子どもに語りかける文体でしたが、こちらはさらに読みやすく、小説感覚で読みながら学びも得られます。
昔流行った『もしドラ』が有名な形式ですね。
読みやすさも担保しながら内容もしっかりしています。
読む段階としては”転職してもいいのだろうか”と迷っているころ、
どういう業界や会社を選んだらいいのだろうか
という漠然とした疑問に方針を与えてくれます。
また、
家族やパートナーと向き合うこと
に言及されていて、自分ひとりだけの問題でないことを考えさせてくれる。
当たり前のことに気づかせてくれる書籍でもあります。
転職は内定をもらって終わりではないですし、その過程も転職をしてからも家族に大きな負担を与えることになります。
それでも理解をして応援してくれる家族を一番大切にすべきですが、疎かにしてしまいがちなのも事実です。
物語形式を取ることで登場人物の機微を表現できるからこそ、
人との繋がりや気持ち
の側面を考えるきっかけをくれる一冊です。
『辞める?続ける?後悔しないための公務員の転職とリスキリング』イノウエガク
この書籍はこれまで紹介してきたものとは異なり、
公務員から民間企業へ転職すること
に特化したものです。
この書籍は大いに参考になりました。
なぜなら公務員から民間企業への転職に関して調べてみると
公務員 転職 使えない
公務員 転職 後悔
といったネガティブな検索ワードか
公務員からの転職は可能!
公務員でも民間企業に転職できる!
という”できる”ことだけを挙げているものが大半で、その中身として転職を実現させる際に参考となるものが少なかったからです。
私はその情報の少なさから来る公務員から民間企業への転職を実現することへの不安を解決したいと思い当ブログを立ち上げたのですが、この書籍はかなり多くの観点に触れてくれています。
応募書類の作成や面接対策といった選考の対策だけでなく、公務員と会社員の待遇の違いや、実績のない業界に飛び込んだ転職後のキャリアパスに付いてのアドバイスも示してくれています。
ただ、ここでいう公務員は行政に従事する公務員を想定しているので教育公務員の方には当てはまらなかったり参考にならない部分もあります。
置かれている前提とその向き合い方に関して大変勉強になる、公務員から会社員を目指すことに関する書籍ではNo.1の一冊だと思います。
『30代を無駄に生きるな』永松茂久
こちらは転職ではなく30代になった人が向き合うべきマインド本です。
20代から30代に入り自身の置かれる立場が変化し、求められる内容も変わります。
その変化に戸惑うこともあるし、自分のことだけに気を配っておけばいいというわけにもいかなくなり今までにない困難さを感じることもあるでしょう。
そういった変化に対して
身につけるべき考え方と捨てるべき考え方
身につけるべき人間関係力
身につけるべき仕事力
身につけるべき人に好かれる力
身につけるべき習慣力
という大きな5つの観点から言及しています。
本当は今の自分のままじゃ、イヤなんです
本書冒頭に書かれている言葉です。
30代もまだ通過点。
40代、50代と次のステップでも活躍していくために必要なマインドを提示してくれる一冊です。
自分を知る!自己分析に役立った書籍
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平
『メモの魔力』前田裕二
転職を決意した次は、自分にはどのような転職先が合っているのかを考える段階に来ました。
特に30代、40代の転職は育成枠ではなく、即戦力として期待される部分が大きいです。
先に挙げた書籍は表現は様々ですが、どの書籍でも共通している部分がありました。
それは、
転職を決意した後にすることは自己分析である
ということです。
そしてその方法についても言及してくれているわけですが、当ブログではそれらの良いところをまとめた記事を用意しています。
”教師のための”アピールに繋がる履歴書作成 完全マニュアル
”教師のための”自己分析・自己アピール 完全マニュアル
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』八木仁平
二度とブレない「自分軸」を見つける本
このような書き出しから始まるこの書籍は、まさに自己分析をするための書籍と言えます。
転職活動においてもブレない軸を持つことが非常に大切です。
また
「この仕事をずっと続けていいかわからない。」
という言葉が続くように、自分にとっての適職を探すことに役立つのが見て取れます。
目次を見てみると、
・「転職・就職面接」でも無敵になれる理由
といった仕事に関わる項目もあります。
そして、よく出てくる言葉が「自分軸」。
これらを挙げるだけでも、今回紹介した自己分析に共通するものが多くありますよね。
というか全く同じとも言えるのではないでしょうか。
またこの書籍の更に良いところは
自己分析を行う過程がわかりやすい
ということです。
タイトルに「世界一やさしい」と書くだけはあります。
親しみやすい例も合わせて添えられており、それを読みながら
自分の場合は…
と考えながら進めることができます。
私の転職活動はこの書籍によって支えられたと言っても過言ではありません。
それぐらい参考になる書籍です。
『メモの魔力』前田裕二
次に紹介するのはSHOWROOM株式会社の代表取締役社長としても有名な前田裕二氏の書籍です。
この本も非常に有名でよく売れていますよね。
ただここで紹介したいのは
メモを持とう!
という話ではなく(それ以外にも大切なことを示してくれている書籍ですが)、その中にある
「ファクト→抽象化→転用」という最強フレーム
です。
これは私がこの記事でも挙げた
具体→一般化
と同様の概念で、これを非常に分かりやすく説明してくれています。
特に
教師の経験と求人の業務に共通する事項の抽出
過去の経験から教師としての勤労軸を見出す
という作業の準備段階として役立つ考え方ですね。
またこれだけでなく巻末には自分を知るための【自己分析1000問】を載せてくれています。
これは
夢・性格・家族などの項目に分かれた質問に対して
幼少期から現在・未来といった様々な視点から応えていく
という形式のものです。
1000問という質問内容に答えるのは大変骨が折れますが、当時の振り返りには大いに役立つ質問ばかりで、自己分析の準備資料として非常に有益なものになること間違いなしです。
選考対策!履歴書・職務経歴書・面接対策に役立った書籍
『30代後半~40代のための 転職「書類」受かる書き方 』中谷充宏
『すごい面接の技術 転職で「選ばれる人」になる唯一の方法』安斎響市
『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉
大きなハードルとして立ちはだかる
職務経歴書
面接
職務経歴書はフォーマットの自由度が高い分、内容の精査や表現、構成に頭を悩ませます。
そして面接は実際に採用担当者とコミュニケーションを取ることになり、良い印象を与え、入職後に活躍する姿をイメージさせなければなりません。
『最新版! 30代40代の転職 採用される履歴書・職務経歴書』佐藤祐子
履歴書と職務経歴書作成のHOW TO本。
この書籍は
事務職の事例
営業職の事例
サービス職の事例
大きな実績がない場合
職種転換の場合
異業種への転職
といった具合で
置かれている立場によって項目を立てている
ので、自分に合ったページを参考にしていくことができます。
また自分には該当しないページにも書類作成のヒントになるような部分もあるので、大まかな方針を作るのに役立ちます。
また、どの項目でも履歴書や職務経歴書の例が載ってあり、そういった具体的なものを参考にできるのもこの書籍の良い点と言えます。
これらの書籍は教師から民間企業へ転職をする方に向けたものではありません。
そういった方に向けた特化記事はこちらですので、合わせて参考にしていただきたいと思います。
”教師のための”アピールに繋がる職務経歴書作成 完全マニュアル
『30代後半~40代のための 転職「書類」受かる書き方 』中谷充宏
こちらもHOW TO本ですが、先述の書籍との違いはこちらの書籍の方がより細かい部分にフォーカスしているところです。
〇〇は〜するとNG!
〇〇は〜しよう!
といったように、書類作成において注意すべきことや、取り入れるべきことを具体的に挙げてくれています。
書類作成の全体像を示すというよりは、より良い書類とするためのチェック項目を示してくれている書籍です。
項目数もかなりの多さなので、それらを全て網羅すると非常にクオリティの高い書類になること間違いなしです。
『最新版! 30代40代の転職 採用される履歴書・職務経歴書』で書類の骨子を作り、
『30代後半~40代のための 転職「書類」受かる書き方 』で細部を仕上げる。
応募書類作成に関してはこの2冊で完成できますね。
『すごい面接の技術 転職で「選ばれる人」になる唯一の方法』安斎響市
面接対策として参考にしたのがこちらの書籍です。
書籍の構成としては
前半部分:面接に関する基本情報や知識
後半部分:26個の定番・難関質問
という形です。
これまでの人生で面接を受けたことがないという人はほとんどいないと思いますが、学生時代のこと場合が多く、しかも転職の場合は初めての場合が多いでしょう。
久しぶりの面接ということで不安も大きいですし、転職面接独特の質問もあります。
前半項目によって面接を受ける心構えを持つことができますね。
また、この書籍の良いところは質問に関する模範解答が
NG回答
OK回答
GREAT回答
という段階に分かれており、それぞれどういう点が駄目だったのか、どういう点が優れているのかを解説してくれています。
それによってこういう視点を加えた回答を用意するのがいいという目安を与えてくれます。
ピックアップされている質問も、よく聞かれる上に答えるのに窮するものばかりなので、それに対してどう答えるべきかのアドバイスを貰えるのも助かります。
面接対策に関しても当ブログで対策記事を用意していますので、こちらを参考にしていただければと思います。
【教師】”教師のための”アピールに繋がる面接対策 完全マニュアル【転職】
『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉
面接という範疇を超えて、”相手に伝える”ということに付いて学べる書籍です。
面接も相手との直接のコミュニケーションですから、参考になる部分も大きいです。
この書籍は”話す”ということの方法論をただ提示しているだけではありません。
客観視の思考法
整理の思考法
傾聴の思考法
質問の思考法
言語化の思考法
という5つの思考法からより良い話し方を示してくれています。
そもそも”うまく話す”ということがどういうことかを示してくれる良本です。
ビジネス書としても評価が高いのは頷けますね。
働く可能性のある世界を知る!業界を学ぶのに役立った書籍
『営業1年目の教科書 トップセールスが使いこなす!“基本にして最高の営業 』菊原智明
『シン・営業力』天野眞也
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史
『自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』GB自動車業界研究会
『人材業界を目指す人に知ってほしいこと7選』野嶋蒼太
『転職エージェント7年生記』こやと
『採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ』黒田真行
書類作成や面接の方法論について学んだ
なぜなら自分の強みが分かり、それをアピールするフォーマットを学んだとしても、
それを可能とするのが
コミュニケーションに長けていても、他社との関わりが少ない業界では高い評価を得ることはできません。
”教師のための”未経験業界・未経験職種・求人応募企業の研究 完全マニュアル
ぜひ参考にしてもれると嬉しいです。
『入社1年目の教科書』岩瀬大輔
30代にもなると社会人になって10年以上経過しているので、こういった書籍は参考にならないかもしれません。
しかし、転職を実現させたならば会社員としては1年目です。
社会人としての経験はありますが企業勤めとは大きく異なる世界に身を置いていた手前、働く姿勢としてなにか決定的に欠けている部分がないか心配ではあります。
そういった不安を取り除いておきたいと思い読み始めました。
読み終えた感想としては、新しい知見を得たというわけではありませんでした。
しかし、
それはそうだよね。
持っていて当たり前の姿勢だよね。
という思いになりながら、それでいて、そういった大切なことを再確認させてくれました。
話すことや聞くことに関する項目も多く、面接対策としても役立つ1冊です。
『営業1年目の教科書 トップセールスが使いこなす!“基本にして最高の営業 』菊原智明
転職を考えていた初期の頃には漠然と営業職につくのだろうと考えていました。
それは他の職業について何も知らず、その上、特別な資格が必須ではないため業界未経験の私でも従事しやすい職種であると考えたためです。
そこで、どういった職種なのか、どういったスキルが求められるのかを知りたいと考えこの書籍を読み始めました。
この書籍野項目には全て
”売れる営業の”
という枕詞がついており、営業に従事する者として活躍する要素を挙げてくれています。
さらに
商談
営業ツール
職場関係
モチベーション
習慣
しないこと
について言及しており、勤務する場面ごとで心掛けることを示してくれています。
こちらの書籍も新たな知見というよりも、社会人として必須のスキルの再確認的な要素が強いですが、
営業職というものがどういうものか
ということを知ることができる書籍です。
『シン・営業力』天野眞也
『営業1年目の教科書』で営業職の基礎を学んだ後には、それを発展させる内容を知りたいと思い手を取りました。
「シン・◯◯」というのも「〇〇2.0」と同様に、基本的な考えから変化や発展した内容を取り上げているものが多いですね。
著者である天野眞也さんは営業力で有名なキーエンスに勤めていた方で、他社を圧倒する営業力の背景を明らかにしてくれています。
とはいえ、この書籍も営業というものがどういうものなのか、認識の確認から始まります。
中心とする内容は
営業先である法人について
ライバルとなる競合他社について
勝つ営業を行うためのアプローチ
という感じで、分量としては1:1:3ぐらいでしょうか。
営業の基礎とともに発展的な内容を知ることによって、自分自身の持つ経験やスキルとの共通点を見出すことができれば職種の志望動機に繋がります。
教師をしていると実際に他業種や多職種に従事する方から話を聞く機会がないので、こういった書籍は大きな情報源となります。
こういったことを通して考えたアピールが適当なものかどうかを判断するために、転職エージェントを利用するのが良い使い方だと思います。
そうしたエージェントとの向き合い方はこちらの記事
でもお伝えしています。
『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』高松智史
この書籍を読み始めたのはコンサルタント業に従事したいというのではなく、単純にどういう仕事化を知りたかったのがきっかけです。
また漠然と知っていたコンサル業という職種は、様々な会社に出入りをし経営に関するアドバイスをするというイメージだったので、企業に勤めるということに関しても有益な知識を得られるのではないかと考えました。
この書籍は独特の文体で、気軽に読めることやコンサル業のノリを文字化することを目的としたのかもしれませんが、クセがあるので読む人を選ぶかもしれません。
が、内容は学びが多くありました。
まず構成として99個のスキルを3年間で身につけるという建付けで、1年間で33個分提示してくれます。
そして各項目が
◯◯VS◯◯
という形でコンサルとして望ましい姿勢と、そうでないものを挙げてどうしてそれが求められるのかを示してくれます。
内容としては
より良い仕事を追究する姿勢
プレゼンをするときの資料のポイント
が中心になるでしょうか。
独特の世界観がありますが、熱を持って仕事をするということがどういうことかを学べる一冊です。
『自動車業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』GB自動車業界研究会
この書籍は転職活動初期、なんとなく自動車業界に入りたいと考えていたときです。
私はもともと車が好きで、大学時代も就活では自動車メーカーを受けたりしていました。
最終的には企業には行かず教師を選びましたが、自動車に携わるという夢は心の何処かに合ったのだと思います。
大学を卒業してから12年後、再び職業選択の場面に出くわした私は今度こそ自動車に関わることが次の仕事だと思いこんでいました。
その思い込みをいい方向に転換してくれたのは、転職エージェントの方のアドバイスのおかげです。
その出会いより前に、自動車業界とはどういう世界なのかを知りたいと思い購入したのがこの書籍です。
この書籍は
業界の基礎知識とこれからの展望
最新の動向と新たな仕組みの車について
各自動車メーカーの特徴
中古車販売業、輸入車販売業
車が生産される流れ
自動車部品と素材
自動車関連サービス
関連法令と規則
といった自動車に関わる全てと言っていいほどの情報を載せてくれています。
間違いなくこの1冊で自動車業界のことを学べます。
特に面白かったのは各自動車メーカーの特徴を挙げてくれている部分です。
これは自動車好きとして楽しむことができました。
自動車業界に従事しなくても、車好きなら持っていても良い業界完全版の良書です。
『人材業界を目指す人に知ってほしいこと7選』野嶋蒼太
先ほど自動車業界以外の視点を与えてくれたのが転職エージェントとの出会いだったということを書きましたが、そこで示してもらった道筋の1つが
自分自身が転職エージェントになる
ということです。
これは教師経験者あるあるとも言えるものですが、転職エージェントの業務フローが教師の業務と似た部分が多くあるからです。
ということで、どういった世界なのかを知ろうと思い購入したのがここから続く3冊です。
この書籍はページ数が44ページと多くありません。
また正直に言って、内容としてもネット検索をすれば出てくるような内容が多くを占めます。
ただ調べれば情報を得ることができますが、ひとつひとつを探していくには案外時間がかかります。
そのためこのように情報を1つにまとめてくれているというのも、書籍の魅力ではあります。
自分がお世話になっている転職エージェントという仕事が、働く側からの視点だとどういったものなのかを知るきっかけになる書籍ですね。
『転職エージェント7年生記』こやと
この書籍は先に挙げた『人材業界を目指す人に知ってほしいこと7選』よりも内容としては多いです。
著者が実際に体験した転職あるある
転職エージェントの仕事内容
転職エージェントの経験からキャリアへ悩む人へのアドバイス
といった構成で、HOW TO本ではありませんが、
転職とはこういうものですよ
ということを教えてくれる内容となっています。
そういう意味では転職初期に読んでも大いに参考になる書籍とも言えます。
業界のことで参考になったのは、転職エージェントの仕事について言及されている部分です。
ただこちらも”1日の業務の流れを紹介”とか”こういうツールを使ったりします”といった内容ではなく、転職エージェントあるある的な内容に寄りがちではあります。
どういった流れなのか、毎日のフローを確認したければ転職エージェントの方に実際の業務を聞くのが一番早いかもしれません。
ただ、転職エージェントとの向き合い方には大いに参考になる書籍すので一読の価値ありです。
『採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ』黒田真行
最後に紹介するのは職種ではなく業界に関するものです。
人材業界に限らず、すべての業界には競合他社がひしめき合っています。
その中には黎明期を支えた伝統ある企業や、イノベーションを起こす新興企業など様々な企業が存在しています。
そういった歴史を知ることで企業の立ち位置を知る、ということは企業研究をする上で非常に大切です。
自分自身の自己分析によって新しいものを取り入れることに魅力を感じるのであれば、新興企業を目指すのは親和性の一端を見出すことができます。
企業の志望動機というものは難しく、正直に言って”内定をくれるならどこでも”、”職場環境や待遇に魅力がある”、”その企業の成長性や規模感による安心感”といった理由も少なくはありませんし、その企業を第一志望としていない場合も往々にしてあります。
そういった場合にも企業としての立ち位置を把握していれば、それらしい志望動機の始まりを作り出すことができます。
また業界全体の歴史を知っていることで、他の求職者と一線を画すことができるかもしれませんね。
この書籍は人材業界の成り立ちと将来の展望をできるだけ簡潔にまとめてくれています。
先程の自動車業界の書籍と同様、人材業界について学びたいならこの1冊で全体像をカバーできると言っても過言ではありません。
どの業界にもこのような1冊があれば苦労せずに済みますね。
最後に。参考にならない書籍なんてない!
簡単ながら、私が転職活動で参考にした21冊の書籍の紹介は以上です。
ここで挙げた本は
全く知らない世界について解説をしてくれる
これでいいんだという方針を与えてくれる
そんな書籍が大半でした。
転職という不安もプレッシャーもかかる活動の指針となるべきものを先人たちの知恵から見出そうとしたわけですが、一部の書籍はこれまでの経験の中で知っていたものや身につけていたものを提示してくれているものもありました。
ではこれが役に立たなかったかというとそうではないと私は思います。
これまでの人生ですでに学んでいたものであったとしても、忘れてしまっていたり、転職との関連を見出せていなかったものも多くあります。
それらを改めて提示してくれることで、活用できる状態に復活させてくれます。
そういった意味ではすでに読んだ本、すでに学んだ知識であったとしても役に立たなかった、新たな学びにはならなかったということはありません。
また今はあまり参考にならなかったとしても、今後どこかの場面で生かされる時が来るかもしれません。
いつだって本は学びを与えてくれます。
今回21冊の書籍をご紹介することで、転職でお悩みの方の力になることを祈っています。
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