この記事を読んで分かること
・ハローワークでできることが分かる
・教師がハローワークを利用して転職をしない理由が分かる
・職業訓練校という選択肢について理解できる
kurin(くりん)です。
私は2023年の8月から転職活動を始め、
12月に転職先から未経験業界・未経験職種から内定を頂きました。
教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
20代ではなく30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと
これらは決して難易度が低いわけではないと思います。
ただでさえ不安の大きな転職活動。
そこに加えて、教師という民間企業とは一線を画す業界からの転職を目指すことはわからないことが多かと思います。
そこでこの記事では、教師としての職務を全うしながら、内定を手に収めることができた道のり、その中でも
ハローワークの利用
について私の経験をまとめていきたいと思います。
5ヶ月間の転職活動を振り返ってみると
という流れでした。
ハローワークの登録は転職エージェントの登録と初回面談の次に取り組み、転職活動の最初期に行ったものでした。
転職活動の最初の取り組みとして行なった
転職エージェントへの登録
初回電話相談
に関してはこちらの記事にて扱っておりますので、関心のある方はそちらをご覧ください。
【転職活動の振り返り】ハローワークへの登録
ハローワークを利用した理由
上記の紹介記事でまとめている転職エージェントとの初回相談は手応えのないものとなってしまいました。
教師から民間企業へ転職をさせた方がどれだけいるのか
教師の経験で評価されるものがあるのか
といっことを知りたかった私は、納得のいく回答を得られなかった転職サイトやエージェントといった民間企業の提供による日本全国を対象とした案内ではなく
に答えを求めることにしました。
初回相談で良いアドバイスを頂けなかったのは担当してくださった方にも問題があるかもしれません。
しかし、私の面談(転職活動)に向かう姿勢に大きな問題が合ったと思います。
その点は後述しますので、転職サイトや転職エージェントの面談が使えないという話ではありません。
ハローワークの特徴は次の通りです。
・各都道府県内に複数のハローワークがある
・求人をWEB上で閲覧することができる
・地域に根ざした求人が豊富
・求人は統一されたフォーマットで比較しやすい
・基本的には平日しか開庁していない
上記の特徴の中で特に【地域に根ざした求人が豊富】であることに注目し、私が住む地域では働くことに関して、どのような可能性があるのかを知りたいと考えていました。
実際抱える求人数は、私が住む都道府県で比較すると
マイナビ転職:約550件(全国約2万2千件)
doda:約3500件(全国約23万件)
ということで、”求人数の多さ=選択肢・可能性の広さ”であり、地方はそれが狭まる傾向が強いため、比較できるものが多いのは魅力です。
また、求人を出す事業所も転職サイトとは異なり、地域に根ざした事業所が多いと思われます。
地域で暮らす人達が地域で働く場所を求める、地域の事業所が地域で暮らす人を働き手として求める傾向にあると考えます。
そうなると地域に根ざした職業案内サービスであるハローワークに求人を出すことを選択することが多くなるのではないでしょうか。
それに加えて【県内に複数のハローワークが所在する】ため、対面で相談できるのも円滑なコミュニケーションが期待でき相談しやすいとも考えました。
最近はWEB面談もかなり増えてきましたが、コミュニケーションのしやすさは【文字<電話<WEB面談<対面】なのは当たり前の話です。
今後の人生をかけた話になりますので、誤解の生まれづらい面談の方式に魅力を感じます。
ハローワークで行なったこと
ハローワークで利用できるサービスは次の通りです。
履歴書や職務経歴書などの応募書類の書き方の相談や添削、面接の受け方についての準備や相談
②就職セミナー
就職活動に役立つセミナーを定期的に開催
③職業相談
就職活動やキャリアについてのさまざまな相談が可能
職員と一緒に希望の条件に合う求人を探すことも可能
④職業紹介
求人に応募する場合、ハローワークからの「紹介状」を発行
⑤求人情報の検索・閲覧
職種・勤務地などの希望の条件で、全国の求人情報が検索・閲覧可能
⑥職業訓練
介護、PC、事務、IT・WEBものづくり、サービスなどスキルアップのためのさまざまな職業訓練の相談・申し込み
様々なサービスが有る中で私が行なったことは
⑥求人情報の検索・閲覧
⑦職業訓練
に関わるものでした。
【ハローワークで行なったこと】職業相談・求人情報の検索閲覧
ハローワークでは来庁することで職員の方に就職や転職に関する相談を行うことができます。
先述の通り、対面で話ができるということは私にとって魅力でした。
転職活動を始めたばかりの私は
転職できたとしても待遇面が悪化するのではないか
どんな業界や職種なら転職できるのか
といった不安や疑問を抱えていました。
要は情報がないこと、それを知る術がなかったことに不安を覚えていたということです。
当時の私は転職エージェントとの初回面談を終え、担当してくださった方からの
教師から民間企業へ転職するのはかなり難しい
レアケースである
という情報しか持っていませんでした。
それが事実であるのかを調べてみようにもWEB検索やSNSの情報ぐらいしか情報を仕入れる術がなく意見も両極端なものでした。
そのため
実績があり信頼性が高い機関
からの情報を得たいと思い、公的機関であるハローワークを利用することにしたのです。
そこで相談した内容は、転生エージェントとの初回面談と同様の内容です。
数少ない該当者についても個人情報保護の観点から詳細は伝えられない
ただ今になって思うと担当してくださった方は調べてくれもせず、ただその場で受け答えをされただけだったのでその方がただ知らなかっただけなのではないかという可能性もあると思います。
その対応はそれで問題なようにも思いますが、結果としては過去の事例から転職の可能性を探ることはできませんでした。
【職業相談】担当してくださった方だけが悪いのではありません。
ハローワークでの職業相談では転職を前向きに進める情報を得ることができませんでした。
当時はハローワークは自分には合わない、程度にしか考えていませんでしたが、今振り返ってみると、このような結果になったのは私自身の姿勢も大きく影響しているのではないかと考えています。
・教師から転職可能な業界・職種
・30代中盤での転職の難しさ
・教師から転職可能な業界・職種→全て可能といえば可能。人による。
・30代中盤での転職の難しさ→高い。
これは私にも問題がありますよね。
・教師の経験を民間企業でアピールする時にどういうことに注意すべきか?
・教師の業務と似ている点がありそうな業界や職種はどんなものがありそうか?
・30代中盤での転職の難しさの原因はどこにあるか?
そしてさらに加えるのであれば
・教師からの経験を民間企業でアピールするときには、共通項を一般化することを注意するべきだと思うが、どうだろうか?
・教師の業務と似ている点がありそうな業界や職種は人材業界・転職エージェントだと思うがどうだろうか?
・30代中盤での転職の難しさは、育成ではなく戦力として見られ、管理の視点も有していることが求められているからだと思うが、どうだろうか?
担当者としても問われていることに対してYES/NOで答えられ、さらに補足として「それ以外にも…」と話を付け加えやすい形式になっているからですね。
自責感
教師から民間企業へ転職したいと考えているのは私です。
担当してくださった方ではないし、誰にお願いされたわけでもありません。
転職活動の当事者意識の薄かった私が、初回相談でうまくいかなかったのも当然の結果だったというわけです。
【職業相談】教師はどうしてハローワークを利用しないのか?
情報の正確性に課題はあるものの、この機会では教師から民間企業への転職をサポートした実績がハローワークにはほとんどないようでした。
教師がハローワークを利用して転職しない原因を考えてみると、
求人の内容
が大きいと思われます。
はじめに教師の待遇は一般的にどれくらいの水準にあるのかを確認してみると、
小中学校平均年収:約739万円
高等学校平均年収:約677万円
民間企業平均年収:約461万円
参考:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』
国税庁『平均給与』
となり、このように平均年収を比較してみると、教師の平均年収は民間企業の平均年収と200万円以上も差があることがわかります。
ハローワークでは事業所でも求人を確認することができますが、インターネットでも同様の求人を閲覧することができます。
その案内を頂き、マイページ登録を行ない実際に求人を検索してみました。
その構造は企業の転職サイトと変わりはなく、
通勤可能地域の求人
未経験歓迎
ぐらいで業界や職種は絞らず大きく探してみることにしました。
職種を限定しなかったのは教育業界から離れる自分の可能性を機械的な求人検索の時点で限定したくなかったからなのですが、これによって数多くの求人に目を通すことができました。
そこでわかってきたのは、
基本給が20万円を切るものが多い
年間休日120日未満の求人が多い
ということでした。
先程の平均給与の違いを見ても公務員と民間企業差は大きいのは明らかでしたが、地方では特にその差が顕著に現れてしまいました。
この原因は私の住む県が給与の全国平均よりも100万円近く低い年収であるということも理由の1つかもしれません。
100万円の年収差とは毎月に直すと約8万円の差がありますからね。
現在30代中盤の私は32万円ほどの基本給と各種手当てがあり
最終的に37万円ほど
になるのですが、見ていた関心のあった求人で最も給与が多かったのが30万円前半、次に24万円という感じでした。
そこに手当てがつくといっても現在の給与には遠く及ばないため、家計が苦しくなるのは目に見えています。
また私が転職を決意したのは、教師の土日祝日勤務の多さも大きく影響していますので
休日の形態や日数
も重要な点でした。
結果的に私は転職サイトを利用して土日祝日が完全に休みの企業へ転職が決まったのですが
ハローワークにはそういった求人があっても、別の待遇が悪いものばかりで
求人は多いものの、私にとって応募をしたいと思う企業はない
という結論に至りました。
一方、企業が運営している転職サイトは
ほとんどの業界・職種を網羅している
逆に業界・職種に特化したサービスがある
といった良さがあり、非常に利用しやすいものですが、
地域、特に地方に特化した転職サイト
はほとんどなく、有力なものを挙げることができません。
そのため地域に根ざした求人紹介サービスとしてハローワークが役立っているのは間違いありません。
居住地域の情報を仕入れる意味でも
企業の転職サイトで活動を進めるべきかを図る意味でも
ハローワークを比較対象として使ってみるという考えもいいのではないでしょうか。
【ハローワークで行なったこと】職業訓練校の資料請求
ハローワークの役割は上記のような求人斡旋だけではありません。
就労可能なスキルを身につけるための職業訓練校の案内もしてもらえます。
・IT
・建築
・医療福祉
・美容
など様々な専門知識を基本的に無料で学ぶことができます。
退職後の進路で職業訓練校を選ぶということは、退職後に一定期間資格取得のために学校に通うということを指します。
手に職を持つためのスキルを身につけるというのは悪い視点ではありませんよね。
しかし、職業訓練校を利用するということは
ということです。
そのため
資格を取得して本気でその職に従事することへの覚悟
と
無職期間への許容範囲
が非常に重要になります。
可能かどうかを探るために、もともと自動車が好きな私は整備士の資格について調べました。
整備士の場合は等級によってできることや取得のための学習年数、実務年数が異なります。
調べてみると、一端の整備士として働くためには2年はかかるということで断念しました。さすがにその期間給与面で家庭を支えることができないのは厳しいという判断でした。
職業訓練校は選択はしませんでしたが、教師も資格が必要な専門職です。
そのために大学では必要なカリキュラムを履修し、免許を取得しました。
そのおかげで教育業界で生きていくならば、今の自治体でなくても全国どこでも働くことができます。
資格を取得することには、その業界内での働き口を確保することができるメリットがあるので、特定の業界を目指したいという思いが強い方には非常に有益な機関ですね。
【さいごに】ハローワークを利用することには意味がある
地域での就労の要であるハローワークを利用しましたが、結果としては転職を前向きに捉えられる情報を得ることができませんでした。
しかしながら
地方である居住地域では転職をしても、待遇面で納得のいくものにならない
ということが分かり、そこから
転職をするならば、都市へ出る必要があるのではないか
と考えるに足る根拠を得ることができました。
もともと肌感覚としてハローワークから転職をするという線は薄いとは思っていましたが、実際に利用してみることでその思いが確たるものとなり自信を持って次の行動を取ることができるようになりました。
何事も自分の目で見て確かめて、経験として判断することが大切ですね。
ということで今後は
再び転職サイトや転職エージェントを利用することになります。
その時の振り返り記事はこちらですので、参考にしていただけると嬉しいです。
この記事をお読みくださっている方々は
教師からの転職を考えている
30代中盤での転職を考えている
という方が多いと思います。
不安の多い活動の中ですが、教師の経験、これまでの10年以上に渡る経験は転職活動に大きく生かすことのできる魅力が詰まっています。
このブログでは教師から民間企業への転職を目指している方のための特化ブログとして、
”教師のための”選考をクリアしていくためのポイントまとめた記事
も扱っています。
私の記事が少しでも、当時の私と同じような不安を抱えた方の力になれることを願っております。
応援しています。
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