この記事を読んでわかること
・業界研究、職種研究、企業研究の必要性がわかる。
・業界研究の具体的な方法がわかる。
・職種研究の具体的な方法がわかる。
・企業研究の具体的な方法がわかる。
はじめに。転職活動の要は”自分の経験です”
kurin(くりん)です。
私は2023年の8月から転職活動を始め、
12月に転職先から未経験業界・未経験職種から内定を頂きました。
教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと
これらは決して難易度が低いわけではないと思います。
しかし、私を含め多くの方が成し遂げてきたのも事実です。
当ブログでは内定を頂くまでの転職活動を振り返り、
そのポイントをまとめることで特に教師からの転職を考えている方々の力になりたいと考えています。
5ヶ月間の転職活動は
2ヶ月の空白の期間があったので、実質3ヶ月での内定GETということになります。
転職活動のスタートとして行ったのは、
転職エージェントとの初回相談
ハローワークへの登録
でしたが、これらは転職について右も左も分からない私にしっくり来るものではなく、その結果2ヶ月ほどの停滞期間が生まれてしまいました。
転職エージェントとの再面談と転職サイトへの登録
でした。
転職活動は転職サイトの運営企業や転職エージェントのためではなく、自分自身のために行うものです。
そして、その転職活動を進める上で、強力な武器であり、盾となってくれるものが
転職活動の始まりは”自己分析”と”企業研究”
大前提の確認ですが、転職活動とは
書類選考
面接
という特定の企業に対するアプローチ=選考を指します。
どういうものかをすでに理解していただいているとは思いますが、確認のために各項目を少しだけ説明します。
ここからお話する内容は、教師から未経験業界・未経験職種への転職を考える方に限ったものではなく、全ての就職活動や転職活動において前提とされているものです。
そのためご存じの方は、次の項目へ進んでいただいて構いません。
転職サイト等で募集されている企業からの求人に応募し、採用を依頼すること。
【書類選考】
履歴書と職務経歴書による選考。
求職者が求人業務に適う人間であるかどうかを書面で選考する。
【面接】
求職者が求人業務に適う人間であるかどうかを企業の採用担当者との対話によって選考する。
募集されている求人へ応募をした後に行われる、書類選考や面接は
【求職者側】
自分自身が希望求人に適う人間であることをアピールをする場
【企業側】
求職者が募集求人に適う人間であるかを確認する場
です。
求職者がアピールする(企業側が確認する)形式はそれぞれ異なっており、
求職者がアピールできる経歴を時系列で示す
【職務経歴書】
求職者自身が考えるアピールポイントを独自の様式で示す
【面接】
企業側が用意した確認事項を求職者に尋ねる形で進行する
このように応募書類は求職者からの提示、面接は企業側からの確認と主となる者が違います。
次にこんな質問をしたいと思います。
Q:応募する求人を決めた理由は?
【書類選考・面接】
Q:自分自身が求人業務に適うといえる根拠は?
もし運良く内定を頂いたとしても入社後のネガティブなギャップが多くなってしまう可能性が高いのではないでしょうか。
②自分自身の転職軸を持つこと
そして、これらを考えていく上でキーワードとなるのが
Q:応募する求人を決めた理由は?
【書類選考・面接】
Q:自分自身が求人業務に適うといえる根拠は?
それぞれへの深い理解がないと繋がりを見出すことができないからです。
その「繋がり」を「親和性」と呼びます。
自分自身の経験と応募求人の関連性を見出すことができるほど、業務の再現性も高く感じられますし、業界に対する思いも強く感じられます。
こういう経験をしてきたからこそ、求人業務にここに生かすことができるというのは納得だ。
親和性の重要性、お分かりいただけたでしょうか。
”自分自身の経験や思い”を整理する
ここでは特に”教師からの転職”を目指す方にとって活用しやすい具体例をたくさん取り上げています。
転職活動の要のひとつである自己分析にお役立ていただけると嬉しいです。
さて前置きが長くなりましたが、今回はもうひとつの転職活動の要、
”教師のための”未経験業界・未経験職種・求人応募企業の研究
についてまとめていきたいと思います。
業界研究・職種研究・企業研究ができないと負け確定です。
自分自身が転職を考える世界のことを知らないと、どのような事態に陥ってしまうのでしょうか。
どれだけ自己分析を頑張って自分の強みを言語化でき、いざ書類選考や面接でアピールしたとしても
コミュニケーション能力をアピールしてしまった
親身に他者と関わる伴走経験をアピールしてしまった
という状態になってしまいます。
これはつまり、
相手からはただの情報の羅列となってしまい評価されない
という事態であり、希望している業種の特徴や希望している職種の業務内容をきちんと把握できていないからこそ的はずれな情報を取り上げてしまっていることになります。
こういった自体を避けるため、自己アピールをしっかりと評価してもらうためには
業界や職種の情報と自分自身の経験や価値観が合致していること
が重要です。
そして、そしてそれがしっかりとしているからこそ”どうしてその会社でなければならないのか”という企業の志望理由の納得度に繋がっていきます。
業界研究・職種研究・業界研究は転職活動において
自分自身の経験を生かすことのできる業界・職種・企業を探すためのもの
として行われます。
これは【志望動機】【自己アピール】の根幹になっているということです。
業界・職種・企業研究の必要性を理解していただけたでしょうか。
では次の項目からは
についてお話していきたいと思います。
業界研究で調べるべきポイント
大前提。”業界”にはどんなものがある?
業界研究で調べるポイントについて話をする前に、
どのような業界が存在するのか
について確認しておきたいと思います。
「日本標準産業分類」の大分類(20種類)
農業、林業 | 漁業 |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 建設業 |
製造業 | 電気・ガス・熱供給・水道業 |
情報通信業 | 運輸業、郵便業 |
卸売業・小売業 | 金融業・保険業 |
不動産業、物品賃貸業 | 学術研究、専門・技術サービス業 |
宿泊業、飲食サービス業 | 生活関連サービス業、娯楽業 |
教育、学習支援業 | 医療、福祉 |
複合サービス事業 | サービス業(他に分類されないもの) |
公務(他に分類されるものを除く) | 分類不能の産業 |
マイナビ転職の分類(12種類)
IT・通信・インターネット | メーカー |
商社 | サービス・レジャー |
流通・小売・フード | マスコミ・広告・デザイン |
金融・保険 | コンサルティング |
不動産・建設・設備 | 運輸・交通・物流・倉庫 |
環境・エネルギー | 公的機関 |
(参考:マイナビ転職 業種と職種の意味は?)
どの企業も必ずどれかの分類に所属します。
その所属している業界全体の特徴を見ていくのが業界研究です。
【業界研究】調べる4つのポイントとは?
では業界研究でピックアップすべき情報は以下の4つです。
業界研究で取り上げるべき情報①【業界の歴史】
転職にまつわる業界研究をするときに”業界の歴史まで調べる必要はあるのか”とお思いの方は多いかもしれません。
私は長く携わる可能性のある世界のことを知るのは当然必要なことであると思います。
業界の歴史を知ることは”業界の社会への貢献の歴史”を知ることであり、どういった側面から人々の生活に役に立っているかを理解することで業界の一員となることへのやりがいを見出すことができます。
この”やりがい”仕事を続ける上で必要なモチベーションになるのはもちろん、転職活動において
志望動機
へと繋がります。志望動機は
②”自分がこの業界で働いてみたい”という業界への印象に基づく動機
の2つの動機から構成されます。
①能力に基づく動機は”自分の能力を生かせる業界であればどこでもいいのか”という指摘に反論することはできません。
その一方で2つめの、
この業界に身を置きたい
と考えるのは内的な動機づけ、つまり自身の感情です。
この世界に携わりたいという思いは先程の”どこの世界でもいいのではないか”という指摘はされません。
ただ、どの点を見てそう考えたのかということを説明できる必要があります。
そこが曖昧だとやはり、”似たことができるのならば別の世界でもいいのではないか”という指摘を受けかねません。
そこに説得力を持たせるための出発点が業界の歴史を知ることです。
いつ頃からサービスの原型が生まれたのか
何がきっかけでサービスが生まれたのか
【発展期】
1つの産業として発展したのは何がきっかけか
サービスの変遷
【安定期】
広く世間に普及しているビジネスモデルなどは?
その”きっかけ”や”ビジネスモデル”と自分自身の価値観をリンクさせることにより、業界の志望動機の骨組みを作っていくことになります。
自分の価値観は自己分析によって見出した選択の傾向や教師のやりがいを指すと考えていただいて構いません。
これで歴史を調べることに関する話は終わりです。
業界研究で取り上げるべき情報②
【顧客はどんな悩みの解消を求めているのか】
次に取り上げる情報は
サービスを受けることでどんなことを解決・実現しようとしているのか”
ということです。
この点もまたやりがいの親和性を見出すためのものですね。
例えば、教師は児童生徒の自己実現をサポートする仕事であると言えます。
教育業界の顧客である児童生徒は教師からのサービスを受けることで、勉強、クラブ、進路など様々な場面での自己実現を目指しています。
そのため教師のやりがいは
”自分の働きが子ども達の自己実現の支えになっていること”
であると言えますね。
わかりやすいものを引き合いに出すと、転職活動において大変お世話になっている転職エージェントは、
”自分の働きが求職者の自己実現の支えになっていること”
がやりがいであると言えます。
顧客である求職者がエージェントからのサービスを受けることで、転職の実現を目指している、という構造が教師と共通していますよね。
何かしらの自己実現を目指す顧客が対象になっている
そして対象となる顧客が
子ども達よりも更に大きな枠組みになっている(更に世界を広げたい)
現在の自分の価値観によりマッチしている
とすることで、業界に身を置きたい理由が生まれますね。
では、次の項目は業務の親和性を見出す作業に進みたいと思います。
業界研究で取り上げるべき情報③
【何を提供している対価として金銭を得ていのか】
この項目ではどのようなサービスを提供しているのかに注目します。
サービスと言っても知識や情報のような無形商材だけでなく、自動車・食品・医薬品・衣類・不動産・家電・機械設備などの有形商材の提供も含まれます。
これは言い換えると、
ということでもあると思います。
教師は知識や技術を授ける行為をサービスとして提供して各方面で活躍できる人材を育てることにより世の中に貢献しています。
そのため教師のサービスは伝達行為であると捉えることができ、同じ分類のサービスを提供する業界とは親和性が高いです。
これらは無形商材に当たり、この場合は職種と直結していますね。
そのため教師の業務との親和性が高く、類似の業務を行ってきた経験とそこで得たやりがいに通ずるものがあるということが業界を志望する理由になり得ます。
どうしてその業界か、という指摘に対しては【①業界の歴史】【②顧客はどんな悩みの解消を求めているのか】で明らかにすることができるはずです。
一方で、有形商材の場合は提供する商材に携わる職種が多くあるため、どうしてその商材を世の中に提供したいと思ったのかを説明する必要があります。
ここに関しては教師との親和性を見出すのは難しいかも知れません。
自分自身の過去を振り返った時に、その商材の重要性を痛感した瞬間を理由とするのが最も筋が通りやすいのではないでしょうか。
そのためには教師の業務にこだわらない深い自己分析を必要とします。
そのために有益な書籍として前田裕二氏著の『メモの魔力』をおすすめしたいと思います。
この書籍には1000問の自己分析の問いが載せられており、幼少期から現在までを細かく振り返ることができるようになっています。
細部まで各時代を振り返ることで、どうしてその商材を扱う業界に興味が湧いたのか、その背景を知ることができるかも知れません。
業界研究で取り上げるべき情報④【業界内の企業と分類】
志望動機を考えるに当たり知っておきたいのが
この企業が良い=他の企業ではダメだ
という考えです。
これは当然の話しではありますが、”企業の志望動機”と言われてしまうと応募している企業だけに目が言ってしまいがちです。
その時に陥ってしまうのが、
御社を志望する理由だ!と思って述べたものが、同じ分類に当てはまる企業にも言えてしまう
という事態です。
そこで必要なのが他社との比較です。
それを行う行程が”業界内の企業を分類すること”です。
はじめに業界内の企業を
業界に革新を与えたイノベーションカンパニー
業界の更なる活性化を促進する新興企業
ここで応募する求人はどこに分類されるでしょうか。
②同一分類内で応募企業に応募する理由(同一分類内の別企業に応募しない)理由を考える
安定したサービスをより多くの顧客に提供することができそう
【イノベーションカンパニー・新興企業】
新たな事業・取り組みにより変革を起こしながら業界に新しい風を吹かせそう
分類に対する自分なりのイメージを持ち、それを価値観とマッチさせることで志望動機の妥当性が生まれます。
このイメージはあくまで例ですので、ご自身の志望する業界での分類を見ながらどのような印象を持つかを考えてみてください。
また、希望する求人の会社が業界内のどこに位置するのかを適切に把握するができ、これにより求人企業への志望動機を考える際の大きな情報を得ることもできます。
次に②同一分類内で応募企業に応募する理由(同一分類内の別企業に応募しない)理由を考えるでは
同一分類企業の持つ共通の特徴と応募企業だけが持つ特徴
を見出すことを目標とします。
その具体的な方法については、企業研究の項目でお話したいと思います。
希望職種について知っている?職種研究では何を調べる?
業界について調べた後は、その業界内にある”仕事=職種”はどういう種類があるのかについて調べましょう。
はじめに。職種とは…?
でははじめに、職種とはどういうものなのか、その定義を確認しておきましょう。
仕事(業務)の種類のこと
営業 | 販売・フード・アミューズメント |
医療・福祉 | 企画・経営 |
建築・土木 | ITエンジニア |
電気・電子・機械・半導体 | 医薬・食品・化学・素材 |
コンサルタント・金融・不動産専門職 | クリエイティブ |
技能工・設備・配送・農林水産 他 | 公共サービス |
管理・事務 | 美容・ブライダル・ホテル・交通 |
保育・教育・通訳 | WEB・インターネット・ゲーム |
職種研究では上記の中の希望する職種を業界や企業に関係なく調べることになります。
介護士
美容師
ウエディングプランナー
ホテルマン
では、職種研究で調べるべきポイントについてお話したいと思います。
上記のポイントは自己分析とリンクさせ、志望動機や自己アピール志望動機作成へと繋げるための情報の抽出です。
そのため
これらも大切な情報ですので十分に精査をした上で応募をしてください。
前提として…。【複数の求人を見比べる】
先述した取り上げるべきポイントについて説明する前に大事なことをお伝えいたいと思います。
それは
ということです。
言い換えると1つの求人からではなく複数から情報を取り入れてくださいということです。
複数の求人に示されている職種の特徴を抽出することで、その職種で求められるスキルを多く拾い出すことができます。
また複数の求人を見る際には
ということもしていただきたいと思います。
求人を見るときには、なんとなく就きたい業界が決まっていて限られた業界のものを見ることが多いのではないでしょうか。
幅広い業界に目を通すことで広い視点からその職種に求められるスキルを見ることができます。
業界を限定せずに探すことはこれまでスルーしてきた業界の魅力を知るきっかけにもなるかもしれませんね。
職種研究で取り上げるべき情報①【求人の業務対象と業務対象の満足】
企業が商材を売る対象は顧客です。
そのため、この項目の見出し【求人の業務対象と業務対象の満足】を見たときには
業務対象の満足:商材を得たことによる利益
と多くの方は考えるのではないでしょうか。
しかし、求人で求められている業務の対象は必ずしも顧客とは限りません。
管理職
企画・開発
社内エンジニア
会計
事務
ETC…
といった具合に社内には多くの役割を担う仕事があり、その会社が扱う商材を販売する対象への業務ではなく
社内の一部
社内全体
を顧客とする業務も多くあります。
こういった業務を志望する方は業務の対象となる同僚や会社そのものにどのようなスキルを求められているのかを考える必要があります。
その業務で誰がどんな利益を得られるのか
を明らかにし、
そのためにはどんなスキルが求められるのか
を考えるようにしましょう。
職種研究で取り上げるべき情報②【求人情報】
転職活動を行なうに当たり、求人を見ることは欠かすことのできない行為です。
求人には様々な情報が載っています。
しかしながら
聞いたことある企業だな
仕事内容はどんな感じ?
どんな人を求めているのだろう?
給料は?休日は?
などと漠然としか求人を見ていないのではないでしょうか。
それだと”どうしてその企業が良いのか”、”自分の強みを生かせるのか”ということを明らかにすることはできません。
ここではそんな
志望動機にも自己アピールにも生かせる求人の見方
について話をしていきたいと思います。
そのポイントは
ということです。
最近は転職サイトやエージェントが保有している求人をWEBを通じて見ることが多いですよね。
そのため形式張った求人票ではなく、目を引きやすくカジュアルな紹介ページのような形で求人情報が開示されています。
それらを読んでいくと、仕事内容の欄以外にも業務に触れる部分が多く散りばめています。
そういったものを集めて業務内容に補足しておくと働き方がより想像しやすくなるでしょう。
実際にマイナビ転職の求人を適当に選んでそういった情報が載せられている部分をピックアップしてみると、
〜製造業の求人〜
【求人のポイント】
・第二種電気工事士や配管・電気工事の経験を活かせる
【企業情報】
・よりスピーディーな意思決定と事業の自立化を図るため…
【仕事内容】
・たくさんの人が関わり、時間をかけて完成する〇〇は完成した時の達成感もひとしおです。
・作業に必要となるタイミングで〇〇(資格)を取得する事でスキルアップを図っていくことができます。
・製造工程には30代半ば~40代を中心とした50名~100名のスタッフが携わっており…
・作業はチームで行いますので何か分からないことが発生すれば都度、周りに質問することもできます。
【対象となる方】
・コミュニケーション力のある方
・ものづくりに興味がある方
・資格取得しながらスキルアップしたい方
・コミュニケーション力があり、チームワークを大切にできる方
【会社・仕事の魅力】
・世界中のライフラインを支える重要な役割を担ってきました。
・次世代エネルギーとして注目される〇〇製造職として難しさもありますが…
【先輩社員からお話を伺いました】
・様々な職場や仲間と協力しながら、長い歳月をかけて完成させた〇〇を、お客様へ引渡し、工場から搬出していく姿を見た時は、『この仕事に携われて良かった』と達成感を感じます。
・個人の技術を発揮する場面もありますが、個々の高い技術を集約し、様々なプロジェクトにも挑戦しています。
・長い工期で多くの人が携わり一つの製品を作り上げる「モノづくり」に大きな達成感と誇りがあります。
・手順書や教育資料を活用した指導を行うことでより「分かりやすく・丁寧に・安全に」仕事を覚える事ができます。
・前向きに、チャレンジ精神があれば一緒に働くことができると思います。
コミュニケーション力・チームワークが求められる
新たな挑戦も認められる環境である
迅速・的確な判断力が求められる
マーカーを引いている部分、特に
新たな挑戦も認められる環境である
ということは上記の2点が製造職に求められる特徴である可能性が高いということです。
こういった情報を他の求人からも読み取り、親和性のある経験と繋げることで自己アピールへと転用していきます。
また、それらにやりがいを持つのであれば、経験だけではない価値観としての志望理由も成立しますね。
掲載にあたり求人サイトのフォーマットや掲載担当者の主観が含まれている可能性もありますが、
十分に情報を得ることができますね。
企業研究は職種研究の延長+α
ではここからは【企業研究】について話していきたいと思います。
企業研究で取り上げるべき情報は次の2つです。
②扱う商材
企業研究で取り上げるべき情報①【求人情報】
マイナビ転職などの求人情報サイトで提示される求人の見方は、既に職種研究でお話したとおりです。
仕事内容の欄以外にも業務に触れる部分が多く散りばめている
ということを念頭に置き、その企業がどんな人材を求めているのかを注意深く読み取りましょう。
企業研究で取り上げるべき情報②【扱う商材】
次に職種研究で取り上げたいのは扱う商材(サービス)です。
その職種は簡単に言うと何を売るのかということです。
この項目は【業界研究】の項目で既に考えたのでは?とお思いかも知れませんが、この顧客に提供する商材=サービスには
企業の強みや思い
が詰まっています。
業界全体で扱うサービスは、その業界に所属するのであれば大別すれば当然同じものです。
しかし、企業レベルで見比べると必ずそこには違いがあります。
この違いを企業の特徴と捉え、選考に役立てたいのです。
そのために情報を収集するわけですが、前項のように求人情報だけでは足りません。
なぜなら求人には
〇〇の販売
△△の製造
□□の提供
といった大まかな事物しか挙げられないことが多いからです。
ここで手に入れたいのはそういった表面的なものではなく、
それらを求める顧客の特にどの層にフォーカスしているのか
というところを理解しておく必要があると思います。
そのためには
その商品を利用している対象の情報
企業や商品の評価・レビュー
といったものに注目しましょう。
企業個別の商材からスキルの親和性を見出すことは難しいかもしれません。
しかし、企業が重要視している部分と自分の価値観のリンクを見出すことができれば会社の志望動機を考える上で大変役立ちますね。
【研究まとめ】希望職種の業務を一般化しよう!
業界研究・職種研究・企業研究をするための情報収集は以上です。
ここで取り上げた情報はこのままでは使うことができません。
なぜならその業界、その職種、、その企業特有の情報になってしまっているものがあるからです。
おさらいですが、業界研究・職種研究・業界研究は転職活動において
自分自身の価値観に合った業界・職種・企業を探すためのもの(=志望動機へ)
自分自身の経験を生かすことのできる業界・職種・企業を探すためのもの(=自己アピールへ)
として行われます。
どちらの言葉も冒頭に”自分自身”との関連を示す言葉があり、その繋がりを見出す必要があります。この親和性に関しては何度も説明したとおりです。
その親和性を見出すために情報を一般化する必要があることもまた説明していますよね。
この行程は教師の業務を一般化した流れと同様です。
具体的な取り組みを一般化することにより共通点を見出すことができます。
特に業界研究・職種研究・企業研究でのポイントは
この業務にはこういう意識やスキルが必要だろうと推測すること
です。
未経験業種・未経験職種への転職希望者は当然のことながら、志望する業界や職種、求人からは採用されておらず、まだそこで働いたことがありません。
そのため希望求人に関する業務はほぼ全て想像で判断するしかありません。
そのため”こうであろう”という推測の域を出ないのは仕方がないことです。
しかし、だからといって何も知らないまま活動を進めるのではなく、
経験がないながらもできるだけ調べた
その情報をもとにできるだけ考えを巡らせた
というアプローチが履歴書、職務経歴書、面接といったこちらから発信する機会の
熱量や説得力を上げてくれるのだと思います。
そうやって自分なりに考え、見出した業界・職種・企業の特徴と、これまでに見出した自分自身の価値観や強みを繋ぎ合わせることによって、
一貫性があり、説得力のあるアピール
が可能になっていきます。
また、自分のアピールや研究内容が不安なのであれば
転職エージェントにも見てもらってください
その業界の方に見ていただけるのであればいいのですが、それは難しい場合が多いので転職活動専門の方からの目線を合わせることで妥当性を見出すことができると思います。
【さいごに】知らない世界の知識がないのは当たり前。
以上が業界研究・職種研究・企業研究の方法についての話でした。
教師から未経験業界・未経験職種への転職を考える私達は、
教師という職業についての特徴や求められるスキル
については当然ながら詳しく話をすることも、そのスキルを有していることの証明も簡単にできます。
その一方で、一歩そこから外に出ると、そこは想像の世界でしかありません。
しかしこれは教師に限った話ではなく、どんな業界で、どんな職種に従事している方も自分の所属する世界以外は知らないのです。
だから、教師は外の世界を知らない、と卑下しないでください。
確かに、民間企業と教師では求める利益が違います。
民間企業の利益:金銭的利益
教師の利益:子ども達の自己実現
この追求する利益がことなるだけで、底に向かうアプローチが異なることはありません。
私学を想像してもらうといいかも知れませんが、それが金銭的利益に繋がるケースもありますよね。
またその自己実現が自分自身の評価に繋がる場合もあります。
教師は数字を追った経験がないから使えない
というのも
教師の利益が数字では測ることができない
というだけです。
子ども達の自己実現をサポートするアプローチの中に数字を追った経験はしっかりとあります。
それを見える化、言語化したのが自己分析です。
そこで見出した強みを企業との親和性をイメージして再構成するだけです。
そうすれば
教師であった自分自身を評価してくれる企業ときっと出会えます。
それまでの過程で、苦しい思いもするかも知れませんが、粘り強くいきましょう。
このブログが、私と同じ”教師から民間企業への転職”を目指す方の力になれば嬉しいです。
もしよろしければ、記事を読んだ感想などをコメントで残していただけると嬉しいです。
では、応援しています。
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