この記事を読んで分かること
- 職種の大まかな分類が分かる
- 求人を見るときのポイントが分かる
- 職種研究の具体的な方法が分かる
- 職種研究で見るべき3つの情報が分かる
Kurinです。
一般的には業界研究”と言われるものは実は3つに分かれいます。
業界研究
職種研究
企業研究
大きな業界全体の特徴を捉える
↓
その業界内で従事すること職種の特徴を捉える
↓
その業界に所属し、その職種に従事できる企業の特徴を捉える
”業界研究”は3段構えの建付けになっています。
前回まではその研究自体の必要性や、業界研究の具体的な方法について解説してきました。
そして今回は2つ目の段階である
職種研究の具体的な方法
について解説をしていきたいと思います!
職種の種類…何があるか知っていますか?
でははじめに、職種とはどういうものなのか。
その定義を確認しておきましょう。
営業 | 販売・フード アミューズメント | 医療・福祉 | 企画・経営 |
建築・土木 | ITエンジニア | 電気・電子 機械・半導体 | 医薬・食品 科学・素材 |
コンサルタント・金融 不動産専門職 | クリエイティブ | 技能工・説部・配送 農林水産 他 | 公共サービス |
管理・事務 | 美容・ブライダル ホテル・交通 | 保育・教育・通訳 | WEB・ゲーム インターネット |
また、マイナビでは11の職種に分類し、それらを更に具体的な職種へと分類してくれています。
こういった分類はあくまで形式的なものですので、分かりづらい場合は
看護師
介護士
美容師
ウエディングプランナー
ホテルマン
などと職業で調べたり細分化したりしてもいいと思います。
特定の業界に限られた職種
複数の業界を横断する職種
がありますね。
職種研究で調べるべき2つの情報とは?
では、職種研究で調べるべき情報とはどういうものがあるのでしょうか。
- 業務の対象は誰(何)か?
- 業務対象の満足は何か?
- 求人情報
これら自己分析とリンクさせ、志望動機や自己アピール志望動機作成へと繋げるための情報です。
職種研究の具体的な方法。求人を見よう!
職種研究を行う際、業界を横断する際にはその全体像を調べることになりますが、募集されている求人を見て研究を進めることがメインになります。
ここでは給与等の待遇面は割愛していますが、これらも大切な情報ですので十分に精査をした上で応募をしてください。
その時のポイントは2つです。
- 複数の求人を見る
- 別業界の同職種求人を見る
複数の求人を見る
これは当然の話しですが、1つの求人からではなく複数から情報を取り入れてくださいということです。
複数の求人に示されている職種の特徴を抽出することで、その職種で求められるスキルを多く拾い出すことができます。
別業界の同職種求人を見る
求人を見るときには、なんとなく就きたい業界が決まっていて限られた業界のものを見ることが多いのではないでしょうか。
幅広い業界に目を通すことで広い視点からその職種に求められるスキルを見ることができます。
異なる業界においても、共通して求められる経験やスキル、マインドがその職種にとって最も求められているものです。
そういったものを明らかにするために異なる業界の同職種求人を見比べるようにしてください。
そうすることで、希望する業界の特徴を明らかにすることもできますし、逆にこれまでスルーしてきた業界の魅力を知るきっかけにもなるかもしれませんね。
職種研究で取り上げるべき情報
①【求人の業務対象】
②【業務対象の満足】
企業が商材を売る対象は顧客です。
そのため、この項目の見出し【求人の業務対象と業務対象の満足】を見たときには、
業務対象:顧客
業務対象の満足:商材を得たことによる利益
と多くの方は考えるのではないでしょうか。
しかし、求人で求められている業務の対象は必ずしも顧客とは限りません。
管理職
企画・開発
社内エンジニア
会計
事務
ETC…
といった具合に社内には多くの役割を担う仕事があり、その会社が扱う商材を販売する対象への業務ではなく
社内の一部
社内全体
を顧客とする業務も多くあります。
こういった業務を志望する方は、業務の対象となる同僚や会社そのものからどのようなスキルを求められているのかを考える必要があります。
つまり
その業務で誰がどんな利益を得られるのか
を明らかにし、
そのためにはどんなスキルが求められるのか
を考えるようにしましょう。
職種研究で取り上げるべき情報③【求人情報】
転職活動を行うに当たり、求人を見ることは欠かすことのできない行為で、求人には様々な情報が載っています。
しかし、
聞いたことある企業だな
仕事内容はどんな感じ?
どんな人を求めているのだろう?
給料は?休日は?
などと漠然と求人を見てしまっている方もいるのではないでしょうか。
それだと”どうしてその企業が良いのか”、”自分の強みを生かせるのか”ということを明らかにすることはできません。
ここではそんな
志望動機にも自己アピールにも生かせる求人の見方
について説明をしていきたいと思います。
- 求人のポイント
- 企業情報、会社・仕事の魅力
- 仕事内容
- こういう方を募集しています
- 先輩社員からの話
なんだそんなこと…。と思われるかもしれませんが、待遇以外の情報に目を向けようということです。
給与や勤務時間、福利厚生などは求人を選ぶ際のポイントにはなりますが、選考では使えません。
志望動機やアピールに繋げるための求人を見る際には、
マインドや経験
に繋がる情報をピックアップする必要があり、それらが記載されているのが上記の項目です。
最近は転職サイトやエージェントが保有している求人をWEBを通じて見ることが多いですよね。
そういった求人は形式ばった求人票ではなく、目を引きやすくカジュアルな紹介ページのような形で求人情報が開示されています。
そのため簡単に情報を読み飛ばしてしまうということも起こってしまいます。
しかし、よく読んでみると仕事内容の欄以外にも業務に触れる部分が多く散りばめています。
そういったものを集めて業務内容に補足しておくと働き方がより想像しやすくなるでしょう。
実際にマイナビ転職の求人を適当に選んでそういった情報が載せられている部分をピックアップしてみると、
・第二種電気工事士や配管・電気工事の経験を活かせる
これらから得た情報を整理すると
- 商品は世界からのニーズがあるライフライン→世界の人々の生活に役立つ
- コミュニケーション力・チームワークが求められる
- 新たな挑戦も認められる環境である
- 迅速・的確な判断力が求められる
特に、
コミュニケーション力・チームワークが求められる
新たな挑戦も認められる環境である
に関しては複数回取り上げられていますので、特に重要であることが分かります。
ということは上記の2点が製造職に求められる特徴である可能性が高いということです。
こういった情報を他の求人からも読み取り、親和性のある経験と繋げることで自己アピールへと転用していきます。
また、それらにやりがいを持つのであれば、経験だけではない価値観としての志望理由も成立しますね。
掲載にあたり求人サイトのフォーマットや掲載担当者の主観が含まれている可能性もありますが、
十分に情報を得ることができますね。
求人を幅広く、たくさん見比べよう。
複数の求人を見ることによって職種研究の精度が増しますし、合わせて受けたい企業の選別も行うことができます。
これで職種研究の解説は終わりです。
次からはいよいよ企業ひとつひとつを精査する、”企業研究”について解説していきたいと思います。
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