この記事を読んで分かること
- 転職における選考の種類と目的が分かる
- 転職活動における”親和性の”重要性が分かる
- 教師の経験が評価されづらい理由が分かる
はじめに。自分の意志で転職活動を進める感覚を持ちましょう!
kurin(くりん)です。
私は2023年夏に転職活動を始め、12月に未経験業界・未経験職種の企業から内定を頂きました。
そして2024年4月より、民間企業で会社員として勤務しています。
教師という職業から一般企業への転職を目指すこと
30代中盤での未経験業界・未経験職種への転職を目指すこと
これらは決して難易度が低いわけではないですが、私を含め多くの方が成し遂げてきたのも事実です。
教師でも30代中盤でも転職はできる!
当ブログでは内定を頂くまでの道のりを振り返り、そのポイントをまとめることで特に教師からの転職を考えている方々の力になりたいと考えています。
Kurinの転職活動 内定までの道のり
7月15日:リクルートエージェント初回電話相談
10月 6日:リクルートエージェント キャリアアドバイザー面談
10月20日:doda登録
11月30日:内定企業との初面接
12月19日:内定企業との最終面接
12月20日:内定
ステップ1・2の活動初期と本格的に活動を行い始めたステップ3の間には3ヶ月のブランクがあり、実質の転職活動は10月から12月までの2ヶ月だと言えます。
実働2ヶ月で内定GET!頑張りました!
この転職活動で多くの時間を割いたのは
自 己 分 析
でした。
転職活動における自己分析というと、
自分の性格や好みをまとめるだけでいいんじゃないの?
自己アピールができていれば自己分析なんていらないと思う。
と考えられがちです。
しかし、転職活動はそんなに簡単なものではありません。
教師から民間企業への転職は未経験の世界への挑戦。
万全の準備で望まないと内定は得られません…。
そこで今回は自己分析の必要性に始まり、自己アピールへと繋がる自己分析の方法についてお話したいと思います。
特に自己分析のステップは
実際に教師であった私の経験を例とした
教師のための自己分析ステップ
となっていますので、教師の方にとっては大変参考になると思います。
全ての例が教師・教育に関わるもの!
”自分なら…”と置き換えながら考えやすいステップになっています!
転職活動、最初は何をする?”自己分析”と”企業研究”
当ブログでは転職活動初期に考えがちな悩みと、そこから一歩前進するための姿勢についてお話しています。
上記の3記事は転職活動初期に抱えがちな悩みと、そこから一歩前進させるための姿勢についてお話しています。
これらは内容は転職活動のメインストリームというよりも、転職活動を行うための準備に関するものです。
教師から民間企業へ転職をする場合には、その可能性を感じられるまでにも心理的ハードルがありますから、それを解消するための記事が上記のものです。
この中でも触れている、
自責と自走の姿勢
は非常に重要なものであると思います。
ハローワークを除く転職に関するサービスは営利企業によって提供されており、私達の転職によって発生する金銭を追求しています。
そのため完全に私達のためを思ってアドバイスしてくれているのではありませんから、全てを鵜呑みにせず良いバランスでその恩恵を享受する必要があります。
転職活動は転職サイトの運営企業や転職エージェントのためではなく、自分自身のために行うものだということを忘れずに!
当たり前な話ですが、いくら転職サイトやハローワークに登録しても、いくらエージェントと面談を重ねても転職を実現することはできません。
求人に対して応募をすることで転職が実現する可能性が生まれます。
企業に応募するまでのステップ
選考のステップ
本格的な転職活動とは特定の企業に対するアプローチ=選考を指します。
どういうものかをすでに理解していただいているとは思いますが、確認のために各項目を少しだけ説明したいと思います。
ここからお話する内容は、教師から未経験業界・未経験職種への転職を考える方に限ったものではなく、全ての就職活動や転職活動において前提とされているものです。
そのためご存じの方は、次の項目へ進んでいただいて構いません。
転職サイト等で募集されている気魚からの求人に応募し、採用を依頼すること。
応募の際には面接希望日程を合わせて示すことが多い。
募集されている求人へ応募をした後に行われる各選考は下記のような特徴があります。
【求職者側】
自分自身が希望求人に適う人間であることをアピールをする場
【企業側】
求職者が募集求人に適う人間であるかを確認する場
履歴書 | 職務経歴書 | 適性検査 | 面接 | |
---|---|---|---|---|
方式 | 書面 | 書面 | WEBテスト | 対話 |
フォーマット | ◯ | △ | 正誤あり | △ |
主体者 | 求職者 | 求職者 | △ | 採用担当者 |
説明の機会 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
このように応募書類は求職者からの提示、面接は企業側からの確認と主となる者が違います。
応募する求人を決めた基準や理由は?
自分自身が求人業務に適うと言える根拠は?
これらへの答えがはっきりしていないと闇雲な転職活動となってしまい結果もついてきませんし、もし運良く内定を頂いたとしても入社後のネガティブなギャップが多くなってしまう可能性が高いです。
”こんなつもりじゃなかった!”と言っても後の祭り…。
はっきりと働ける未来を思い描けるように準備しよう。
こういった事態を避けるために、
自分自身の転職軸を持つこと
と
業界・職種・企業研究
この2つが必要です。
そして、これらを考える上で重要なキーワードがこちら。
親和性
先程の質問、
応募する求人を決めた基準や理由は?
自分自身が求人業務に適うと言える根拠は?
に明確に答えるためには、自分自身と応募する求人の業界・職種・企業の両面を詳しく理解しておく必要があります。
そして、ただ理解をするだけでなく、両者に深い繋がりを見出さなければなりません。
その繋がりを親和性と呼びます。
この2つのステップの関連性=親和性と呼びます。
そしてこの”親和性”は、自分自身の経験と応募求人の関連性を見出すことができるほど、業務の再現性も高く感じられますし、業界に対する思いも強く感じられます。説得力にも大きく影響を及ぼします。
親和性がある場合
…という経験し、
…という思いを持っています。
業界や職種を選んだのは納得!
やりがいを持って働いてくれそう!
…経験をして、
…のスキルを持っています。
求人の業務で活かせそう!
入植後に活躍してくれそうだ!
親和性がない場合
…という経験し、
…という思いを持っています。
どうしてこの業界や職種を選んだんだろう…?
…経験をして、
…のスキルを持っています。
それは求人の業務のどこで使うの?
ちゃんと働けるの…?
親和性がある場合とそうでない場合から、その重要性をおわかりいただけるでしょうか。
【親和性で考える】教師の経験は未経験業界・職種で使える?
教師から民間企業へ転職をするのは難しい。教師の経験は評価されない。
「教師 転職」などでキーワード検索をすると、上記のようなネガティブな表現をよく目にします。
その”難しさ”や”使えなさ”を恥とする転職の困難さの原因が、教師の経験と民間企業の求人の親和性を見出すのが難しいと考えられていることです。
教師と民間企業の世界はぜんぜん違うと思われています。
”教師の常識は世間の非常識”なんて言われたりもしますからね…。
社会=民間企業と教師の世界には大きな隔たりがあるというのは間違いではありませんが、それはある意味当たり前なことです。
なぜなら、それぞれが追究する利益が違うからです。
教師の追求する利益 | 民間企業の追求する利益 |
---|---|
児童生徒の自己実現 | 民間企業の金銭的利益 |
他者のため | 自己のため |
教育活動の提供 | 自社サービスの提供 |
教師と民間企業では存在の理由とも言えるこの土台が異なるのですから、その追求に向かう業務やマインドに違いが出るのも当たり前です。
その違いを世間では「非常識」と呼んでいる側面があると思います。
本当に独特の感性を持っている先生がいるのは別の話…。
でも会社員だって同じですよね。
転職の舞台においても、この違いから繋がりが無いと決めつけられ、
教師の経験は民間企業では活かすことができない。
だから教師は民間企業では使えないし、教師の経験は転職活動でも評価されない。
と半ば強引に決めつけられてしまいますが、私はこれには全く同意できません。
教師と民間企業は追求する対象が異なっても、
それを実現するためのアプローチには共通するものがある
と考えるからです。
プレゼン力
傾聴力
タスク・スケジュール管理能力
同僚への教育経験
業務改善経験
基本的なパソコンスキル
この自己アピールは教師と民間企業、どちらのものでしょうか?
答えは”両方”です。
民間企業の方の自己アピールであるのは想像しやすいですが、これは教師の業務を元に抽出したものです。
きちんと整理をすればアピールできる強みはあります。
どうピックアップするか?
どう表現するか?
これが重要になります。
どれだけ上手く作ったつもりでも、それが募集求人の業務で求められていないものであればアピールとしては成立しません。
うまくピックアップするために自己分析、マッチ率を上げるために業界研究があるのです。
つまり、自己アピールをするためには、
求人業務との親和性を高める
業界・職種のやりがいとの親和性を高める
という2つの側面・3つのステップが必要になります。
”自分の経験や思いがどの業界とマッチしているか”ということに対して明確な根拠を保つ必要があります。
就職活動や転職活動に自己分析が必須だと言われるのはこのためです。
自己分析の重要性が世間で叫ばれるのも納得ですよね。
自己分析の必要性についておわかりいただけたでしょうか。
では次の項目からは、
教師の経験と民間企業との繋がりを見出すための自己分析
教師の経験を未経験業界・未経験職種に活かすための自己分析
の具体的な方法を説明していきたいと思います。
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